【繋がりをもつ愛とは】『かか』著 宇佐美りんのあらすじ・感想

 

著宇佐美りんの『かか』が気になっている方

「著者の宇佐美りんさんとはどんな方なのか?そして『かか』はどんな小説か?

でもあらすじや感想を少しでも知ってから読んで見たいなぁ~」

 

こんなお悩みを解決します。

 目次

  1. 著者宇佐美りんさんはどんな方?そして『かか』はどんな小説か?
  2. 『かか』のあらすじ・感想
  3. 時事ニュースを交えて

 

1 著者宇佐美りんさんはどんな方?そして『かか』はどんな小説か?

 その① 著者宇佐美りんさんはどんな方?

宇佐見 りん (ウサミ リン)
1999年生まれ。2019年、『かか』で文藝賞を受賞しデビュー。同作は史上最年少で三島由紀夫賞受賞。第二作『推し、燃ゆ』は21年1月、芥川賞を受賞。同作は現在、世界14か国/地域で翻訳が決定している。
引用:河出書房新社

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309028453

 その② 『かか』はどんな小説か?

うーちゃん、19歳。
母(かか)も自分も、もう抱えきれん。

痛みと切なさを描く20歳の才器、第56回文藝賞受賞のデビュー作。

19歳の浪人生うーちゃんは、大好きな母親=かかのことで切実に悩んでいる。かかは離婚を機に徐々に心を病み、酒を飲んでは暴れることを繰り返すようになった。鍵をかけたちいさなSNSの空間だけが、うーちゃんの心をなぐさめる。
脆い母、身勝手な父、女性に生まれたこと、血縁で繋がる家族という単位……自分を縛るすべてが恨めしく、縛られる自分が何より歯がゆいうーちゃん。彼女はある無謀な祈りを抱え、熊野へと旅立つ――。
未開の感性が生み出す、勢いと魅力溢れる語り。
痛切な愛と自立を描き切った、20歳のデビュー小説。
引用:河出書房新社

 

 

2 『かか』のあらすじ・感想

 あらすじ

『かか』の話の軸としては、

主人公は浪人をしている「うーちゃん」とその母親で「かか」です。

父親「とと」との離婚を機に

母親「かか」の体調などが悪くなり本来の姿を取り戻して欲しいと

「うーちゃん」が何かきっかけを求め旅に出ていきます。

 

 お風呂場の金魚

ここが私にとって一番衝撃で、一番重要になるポイントだと思います。

まだ幼かった「うーちゃん」にとって

「女性」ならではの初潮を、水面に現れた金魚として

文章を表現する宇佐美りんさんにも若さなど関係ない凄さがありますし、

後に「かか」の自傷や親子のつながり・電車の中で子どもからの漆黒の瞳

などから関係する「赤ちゃん」と、

初めから終わりまで「ドロドロとした血液」の印象を

与えていると思いました。

 

関係性や方言、絆をもって「子ども」を育む難しさを伝えている作品として

受賞で有名になった『推し、燃ゆ』よりも個人的には面白かったです。

hashibi69.hatenablog.com

 

 

 感想

※ここからは、一部ネタバレがあるためご注意ください

一人称が非常に分かりにくく、方言かもしれないがマジで何の事かわからない。読んでいて苦痛を感じる。登場人物も多く、平仮名でわかりにくい。生理の血を金魚と表現するのも気持ち悪く、吐きそうになる。基本的に読者に対する優しさがなく「お前ら理解してみろよ」という作者の奢りを感じる作品。エンターテイメントから遠く離れた作品で、こういう作品があるから活字離れが起こるのだろう。活字=(イコール)難しい。本を読み始めた子供がそう感じ、読書から離れてしまう。そういう作品。
それが味なのかもしれないが、大抵の読者は最後まで読むことはない。読まれなければ書く意味もないだろう。まず作者には最後まで読者を読ませる作品を作ることを心がけて欲しい。

引用:Amazon

 

小説を読んで、初めて気持ち悪いという感情を持った作品。
ここまで人間の弱さや感情の汚さを表現出来るのは天才だと思う。
映画の怒りを観たあとと同じ感情になった。
読んでいる際人間のむき出しの感情に触れ続けているのが辛かった。
傑作だと思うが、二度と読み返したくはない。

引用:Amazon

ハシビロックの感想は、全体を通して初見・一度では理解が苦しい

というのが個人的な意見です。

 私の生まれた地域が方言が似ており、初見でも読み進められましたが

レビューでもあるように離れていく方も多いかなと思いました。

そしてピーラーで腕を自傷するなど目を背けたい描写もあるため

そこが難しい点だと思いました。

 

ここまでご拝読頂きありがとうございます。

著者 | 宇佐美りんさんの処女作にて受賞作品なので是非手にお取りください。

ハシビロックでした。